A•SO•BI日和

日々の日常で感じたこと、趣味、経験について思いのままに綴っていく、自由なブログです。

「自分」と向き合う時間

 

タメになる愚痴を吐きたい

 最近、というかここ何年か、日々を過ごす中で思うことがある。

 

 生きていく中で不安になることは多分、誰だってあることだろう。

 

 だからこんな所で愚痴を吐いてもしょうがないのかもしれない。どうせ吐くのならば少しでも読んでくれる人のタメになるような愚痴を吐こう。

 

今の自分、将来の自分

 私は今、兵庫県のとある場所で一人暮らしをしている。といってもマンションでもなければアパートでもない。勿論一軒家でもない。会社の独身寮だ。入社当初から住み始め、もうすぐ2年になる。家賃も激安で給料から自動的に天引きされる。非常に便利だ。少し職場から離れているのがネックだが、慣れればそこまで弊害にはならない。

 部屋は狭い。4畳半だ。まあ、もう2年も住んでるから大分慣れたが、最初の頃は正直辛かった。これも全部慣れだ。

 だが、長くここに住む中で不安というものは生まれてくる。

 自分はいつまでここで生活するのだろうか。今は将来に備え、貯金を溜めるために住んでいる。だが、やはりどこかで区切りをつけなければならない。溜めるだけ溜めて自己満で終わるのは、私としては本意ではない。せっかく溜めているからにはちゃんと役立てたい。

 私は今、独り身だ。

 だが、このままで良いとはこれっぽっちも思っていない。現状の自分に対する満足は全くない。一人の人間としていつかちゃんと自分の足で立てる男にならないとと思っている。

 だが、現状の自分と将来の自分を考えたとき、今のままだと先が見えない。自分が10年後どうなっているのか全く想像がつかない。それがとにかく怖い。このままいって、自分は成長できるのか、自分にはまだ伸びしろがあるのか、、、

 それは能力的なこともだが、それだけではない。仕事の能力的な部分もだが、やはり人間力といったところだろう。

 

人間力」を身につけたい

人間力に関する確立された定義は必ずしもないが、本報告では、社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力と定義したい。」

 

 上記の一文は、人間力戦略研究会報告書の「Ⅱ.人間力の定義」にて記されている人間力定義だ。

 

https://www5.cao.go.jp/keizai1/2004/ningenryoku/0410houkoku.pdf

人間力戦略研究会報告書」↑

 

 これは私の私見だが、人間力を高めるには、能力面以外では、何といっても「人間らしい生活」を送ることに尽きるのではないかと思う。充分な「衣・食・住」を確保し、普通の生活を送れるだけの収入がある中で日々を過ごす。これが理想なのかもしれない。今の自分にそれができるのだろうか。これが、私の不安の一つだ。

 

恵まれた環境に感謝

 私の不安は他にもある。

 過去の記事でも言っているように、私は生まれつき吃音症を患っている。それも重度な方だ。だが、今までの私は本当に恵まれていた。そして、社会人となった今もだ。私は恵まれ過ぎていた。物心のついた頃からの症状だが、小・中・高・大学、私は一度もいじめを受けたことがない。今思えば意外だ。なぜ私のような人間が重度の吃音症にも関わらず、ここまで何不自由なく生きてこられたのか。

 それは周りの人たちの力だ。

 私には何の能力もない。吃音を乗り越える力などはっきり言って持ち合わせていない。しかし、そんな私でも学生時代を普通の人と同じように過ごし、ちゃんと現役で就職することもできた。奇跡だ。

 私は周りの人たちに支えられてここまで来た。自分に関わってくれた全ての人たち感謝したい。だからこそ今の自分には自信がない。私の吃音は恐らく今後も完治することは無いだろう。私はもう既に吃音とは一生付き合っていくものだと割り切っている。割り切っているつもりではいるが、とはいえ時には邪魔で嫌になってしまうことも少なくない。

 

  以前私が投稿した「自立」することについて綴ったブログです。「自立する」ということについての私の私見を綴りましたので、お時間のある方は是非ご覧ください。↓

 

creativefreepp.hatenablog.com

 

 

辛い時こそ「前向き」に、がんばりましょう

 でもそんな私でも、常に心掛けていることはある。

 どんなに辛くても絶対に腐らない。

 死にたくなるほど辛くなることは誰にだってあることだ。自分だけではない。自分のように悩んでいる人だって世界中のどこかには必ずいる。そう考えれば自分の悩みなど全然大したことは無いのだ。

 そうやっていつも自分を元気づけている。

 

 明日も新しい一日が始まる。

 

 明日は何が起こるだろうか。何も起こらないかもしれない。

 だが、何が起ころうと「前向き」に。

 絶対に後ろなんて向かない。一歩一歩進んでいこう。

 

 

 いつの日にか、幸せを勝ち取りましょう。

 

 かっこ悪い、毎日をがんばりましょう。

 

ー「がんばりましょう」(SMAP)よりー

 

 

 

 このブログを読んでほんの少しでも明日への活力をつけられた人が一人でもいれば、私はこのブログを書いた価値があるのかな、と思う。

新星、ピン芸人日本一誕生

 集え新星!

 

 新生R-1の頂点へ!

 

 今年もピン芸人日本一を決めるあの大会がやってきた。(上記は今年のキャッチフレーズだ)

 

 R-1グランプリ2021だ。

 

r-1gp.com

 

 

19年目の大リニューアル

 今年で19回目を迎えるR-1。今年は今までと大きく変わった点がある。

 芸歴10年以内という出場資格が定められたのだ。また、今大会よりマチュアの出場も可能となった。さらに司会者も雨上がり決死隊(2019、2020は蛍原のみ)から霜降り明星へ交代された。そして、女優の広瀬アリスも共に司会を務めることとなった。

 今までと打って変わってフレッシュに生まれ変わったR-1グランプリ。昨年優勝したマヂカルラブリー野田クリスタルは、その年のM-1グランプリでも優勝を果たし、2冠を達成。今年は審査員として今大会を見届ける。今年の優勝者はこれからどんな旋風を舞い起こしてくれるのか、非常に楽しみだ。

 

 歴戦の勇士たちは・・・

 今大会の出場資格制定に伴い、出場できなくなってしまった芸人たちもいる。そんな彼らのために新設されたのが、R-1ぐらんぷりクラシック」だ。準決勝・決勝進出経験のある芸歴11年以上の芸人が対象となり、ヒューマン中村が優勝した。

 ヒューマン中村は5回の決勝進出経験があるも優勝経験はなかった。正直、私もそんなに彼に対する印象は薄い。なんかフリップ芸をしていた気がする…

 そんな程度だ。

 今回の優勝を機に、もしかしたらちょいちょいテレビの露出が増える…かもしれない。その時は、是非彼のネタをじっくり観てみたいものだ。

 

新たなR-1を見届けて

 そして、今年のR-1グランプリ2021。たった今、生放送を観終わった。

 

 出場者数2746名の中から勝ち抜き、日本一の栄冠を勝ち取ったのは、ゆりやんレトリィバァだった。2017年のTHE W以来の栄冠だった。ゆりやんやりたい放題で、のびのびと自由な笑いを楽しんでいる様子が見受けられた。周りにあるあらゆるものにツッコミまくる1stステージのネタは、最早途中からアドリブなのではないかと思うほどだった。

 優勝が決まった途端、ゆりやんは顔を覆って号泣し出した。彼女のギャグの中に、泣きじゃくるフリをして変顔をするというギャグがある。私は、「これはどっちだ!?」と思った。そしたらいつものように変顔はしたものの、本当にを流していた。それくらい彼女にとってR-1は特別なものだったのだということが伝わった。THE Wだけでは物足りない。一つの栄冠をとっても満足することなく真摯に笑いに向き合い続けた結果が今回につながったのだろう。とても面白かった。おめでとう。

 

news.yahoo.co.jp

 

最年少芸人による衝撃ネタ

 今年のR-1ではルール改定により、若手芸人が目立った。私が個人的に気になったのは、女芸人の高田ぽる子だ。22歳という史上最年少の決勝進出者ということだった。私も初めてこの人のネタを観た。まさか自分よりも年下の芸人がR-1の決勝に上がってくるとは…いったいどんなネタをするのかと思っていた。

 彼女のネタは「おじいちゃんの乳首」だった。

 ゴリゴリの下ネタだった。22歳の女の子がするネタとは思えず驚いたが、なぜか面白かった。リズムネタのような感じだったが、謎に耳に残る歌だった。最後にリコーダーで演奏しだしたときは、思わず笑ってしまった。結果は4位だったが、最年少でかなり健闘したのではないだろうか。個人的には2本目のネタも少し観てみたかった。

 

高田ぽる子(マセキ芸能社HPより)↓

https://www.maseki.co.jp/talent/TakadaPoruko

 

実力派によるファイナルマッチ

 最終決戦の3人はいずれも実力派ぞろいだった。強烈な見た目のインパクトで1stステージで爪痕を残したZAZYキングオブコントの決勝にも残ったお笑い第7世代のコント師かが屋の賀屋、そしてTHE W初代王者のゆりやんレトリィバァ。誰が優勝してもおかしくなかったが、この3人だと私は、かが屋の賀屋の1stステージのネタが好きだった。(Finalのネタはちょっと微妙だった…)

 あごにマスクをつけてハァハァ呼吸しながらしゃべるところが個人的には面白かった。コント師ならではの演技力もとても輝いていた。

 

全てが新しかったR-1  

 司会の霜降り明星広瀬アリスも初々しくて新鮮だった。新しく生まれ変わったR-1を象徴するかのような司会っぷりで見ごたえがあった。広瀬アリスのちょっと司会慣れしていないところも逆に愛嬌があって可愛らしかった。

 

あと気になったところというと…

 新しく審査員になったハリウッドザコシショウが信じられないくらい真面目にコメントしていたところがちょっと面白かったかな…。(笑)

 また、途中で入るU-NEXTのCMに出てくる見取り図の漫才が意外と面白かった。

 

 司会、審査員、そして出場者、すべてが生まれ変わり新しくなったR-1グランプリ2021。今年はゆりやんレトリィバァが優勝した。来年は一体どんな新星が現れるのか。今から非常に楽しみだ。そして今回の大会で爪痕を残した芸人たちにも是非、今年のお笑い界を席巻していただきたい。

父になった唯一無二の天才

 昨夜、布団の中でスマホを触っていると驚きのニュースが飛び込んできた。

 

 あの日本を代表する国民的アイドルのおめでたニュースである。

 

 そう、二宮和也だ。

 

news.yahoo.co.jp

 

 

活動休止直後の特大ニュース

 二宮和也は2019年11月12日に一般女性(元フリーアナウンサー伊藤綾子)と結婚を発表し、嵐の中では初の既婚者となった。そして2021年3月5日、そんな彼と奥様の間に生まれたのは元気な女の子だった。

 実に幸せなことだ。

 昨年末をもって、二宮の所属する活動休止。これからソロとして新しい船出に出るという良きタイミングだと私は思った。になった二宮和也。俳優として邁進する中でこの経験はきっとプラスになるに違いない。丁度彼は、自身が主演を務めた映画「浅田家!」第44回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞し、今月19日に授賞式を控えている。もし最優秀主演男優賞を受賞したら、2016年の第39回に続き、5年ぶり2回目の最優秀となる。(2015年公開映画「母と暮らせば」で受賞)もうここまでくると彼はただのアイドルではない。

 日本を代表する一流俳優だ。

 

 是非とも期待したい。

 

キネマ旬報 2020年10月上旬号 No.1850

キネマ旬報 2020年10月上旬号 No.1850

  • 発売日: 2020/09/19
  • メディア: 雑誌

 

浅田家! (徳間文庫)

浅田家! (徳間文庫)

  • 作者:中野量太
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: 文庫

 

www.japan-academy-prize.jp

 

二宮和也の歩み

 そんな二宮和也は、1996年にジャニーズ事務所に入所した。現在はジャニーズ事務所の副社長となった滝沢秀明を筆頭とした「ジャニーズjr.黄金期」の中、jr.人生を送った。そして3年後の1999年11月、後に国民的アイドルとなる「嵐」がメジャーデビュー。デビュー曲「A・RA・SHI」は90万枚を超える大ヒット曲となった。

 そして二宮の役者人生の始まりは、TBSで放送された元旦ドラマ天城越え(1998年)という松本清張原作の作品だった。まだデビュー前だったが、14歳という若さで松本清張作品という大きな作品での俳優デビューを果たした。

 その後、「熱血恋愛道」日本テレビ)やあぶない放課後テレビ朝日)といったジャニーズジュニア中心のドラマで主演を務め、順調に芝居経験を積んでいった。    2006年に渡辺謙主演硫黄島からの手紙ハリウッド作品にも出演したことは有名な話だ。その後も多くの主演ドラマ、映画で活躍を続けている。

 

 

硫黄島からの手紙 [DVD]

硫黄島からの手紙 [DVD]

  • 発売日: 2009/08/05
  • メディア: DVD

 

心を動かされたニノ作品

 ニノの出演作品(急に馴れ馴れしくなったが、ここからはイチ二宮ファンとして綴らせてもらう)で、個人的に特に好きなのは、2015年にTBSで放送されたドラマ「赤めだか」だ。落語家立川談志に弟子入りした立川談春のエッセイが原作となっており、談志役をビートたけし、そして談春をニノが演じた。アイドル二宮和也が本気で落語に取り組んでいる姿は最早芝居の域を超えて、本物の落語を聞いているように思えて、私も心を打たれたのを覚えている。落語家独特の流暢なしゃべり、間の開け方、しぐさが本物の落語家同然だった。

 やはりこの人は天才だ。私はそう思った。

 

赤めだか

赤めだか

  • 作者:立川 談春
  • 発売日: 2008/04/11
  • メディア: ハードカバー

 

歌でも人を魅了する

 ニノは歌い手としても最高だ。私は彼のソロ曲で好きな曲がある。

 「それはやっぱり君でした」という曲だ。

 2012年に発売された嵐のオリジナルアルバムPopcornに収録されている。

 ピアノの音色が印象的で、好意を抱く「君」へ向けて一途な思いをひたすら伝え続ける、そんな一曲だ。その一途な恋愛ソングをニノの優しい歌声で聴くのがもうたまらない。この曲はニノ自身が作詞をしており、こんなにも綺麗な言葉を並べられるのかと、正直心が癒された。

 その他にも「虹」「20825日目の曲」「メリークリスマス」など、彼が手掛けた曲は多数存在する。是非とも聴いてみて欲しい。二宮和也「歌い手」としてのセンスを感じていただきたい。

 

Popcorn(通常仕様盤)

Popcorn(通常仕様盤)

  • アーティスト:
  • 発売日: 2012/10/31
  • メディア: CD

 

「司会者」としての顔

 ニノの天才ぶりは芝居や歌だけに留まらない。バラエティ番組のMCとしての顔だ。現在、「ニノさん」日本テレビ)という番組が放送されている。嵐が活動休止した今でも番組は続いており、ニノの卓越した司会ぶりを堪能することができる。2017年にはNHK紅白歌合戦白組司会者にも抜擢され、世間一般にもしっかりと認知されるようになったのではないだろうか。

 どんな大物が相手でも物怖じすることなく切り込むこの技術はどこで手に入れたのだろうか。これは私の私見だが、幼いころから大きな作品に多く出演し、いろんな大物俳優と仕事をしてきたこと、それが今のニノの強みになっているのではないかなと感じる。

 

www.ntv.co.jp

 

ジャニーズが生んだ天才は止まらない

 たまに偉そうなことも言うが、なぜか嫌いになれない。むしろ、観ていて非常に面白い。それが二宮和也という男だ。役者として、時には激しく怒鳴り散らす熱血検察官、時には物静かで冷酷な外科医、そう思えば工事現場で働く家族思いなフリーター青年になったり、彼の演技力は青天井だ。そして歌い手としても、聴き手の心の奥にまで響くような曲を作り、それを自身の優しい歌声で届けてくれる。さらには司会者としても、常に番組を盛り上げ、トークを回し、饒舌なしゃべりで自分独自の世界観を作り上げる。

 とにかく器用だ。彼に「弱点」などないのではないだろうか。私はそう思う。

 ジャニーズの奇才二宮和也の勢いは止まらない。

 「父」となり、新たな武器を手に入れた彼は次にどんなエンターテイメントを見せてくれるのだろうか。ソロになった今、二宮和也が巻き起こす新たな「嵐」に目が離せない。

 

 改めまして、

 

 ニノ、おめでとう。

 

カイト(初回限定盤)(Blu-ray付)

カイト(初回限定盤)(Blu-ray付)

  • アーティスト:
  • 発売日: 2020/07/29
  • メディア: CD

 

伊岡瞬ミステリーを堪能あれ・・・

 

 

小説家伊岡瞬の功績

 小説家、伊岡瞬先生。皆さんはご存じだろうか。

 

 元広告会社勤務で、2005年に第25回横溝正史ミステリ大賞大賞とテレビ東京賞をW受賞し、作家デビューを果たした。同賞のW受賞は当時、史上初の快挙だった。(後に大門剛明が「雪冤」で成し遂げている。)

 そんな伊岡先生の受賞作でありデビュー作でもある「いつか、虹の向こうへ」(角川文庫)を今回は紹介させていただこうと思う。

 

いつか、虹の向こうへ (角川文庫)

いつか、虹の向こうへ (角川文庫)

  • 作者:伊岡 瞬
  • 発売日: 2008/05/23
  • メディア: 文庫

 

 

 ↓この先、ネタバレあり

 

 

 

物語のあらすじ

 本作の主人公は尾木遼平、46歳。元刑事だがある傷害致死事件を起こしたことで妻も職も失ってしまう。懲役4年という牢獄での生活を終え、現在はガードマンとして働いている彼の元に現れたのは自称21歳の高瀬早希という若い女性だった。ひょんなことから彼女は尾木の家に居候することとなる。尾木の家には、高瀬の他に2人の居候がいた。両者とも、心にある悩みを抱えており、尾木と出会うことで少しずつ変わりつつあった。

 そんな中、高瀬がある殺人事件に巻き込まれてしまう。亡くなった久保裕也は高瀬に美人局を強要していた男だった。そして彼女は動機と犯行機会があったことから警察に逮捕されてしまう。しかし元刑事である尾木は彼女の無実を信じ、彼女のアリバイを証明することができるという二宮里奈という女性を探し求めて奮闘するというハードボイルドミステリーだ。

 

「元刑事」といえば・・・(※ちょっと余談)

 ここで少し余談だが、ミステリー小説で主人公が「元刑事」という肩書を持っている作品というと、柚木裕子「慈雨」集英社文庫)という作品がある。この作品は、刑事を定年退職した主人公が、妻と四国遍路の旅をする中である事件の真相が明らかになっていく、という物語だ。

 この作品も警察を舞台にしたミステリー小説だ。是非一読してみてはどうだろうか。

 

慈雨 (集英社文庫)

慈雨 (集英社文庫)

 

主人公、尾木遼平という男

 話を戻そう。

 上述の通り、この物語の主人公尾木遼平は46歳のいわば中年だ。さらにアルコール依存症気味で、それを彷彿とさせるような行為も時々物語に登場した。高瀬と初めて出会った場所でも泥酔していたほどだ。

 そんな元腕利き刑事の中年おじさんだが、物語の中ではヤクザにボコボコに殴られたり、元同僚による息苦しくなるような厳しい取り調べを受けるシーンがある。しかし彼はめげずに彼女を信じ続けた。そこには彼女に対するどんな思いがあったのか。それを是非ともこの一冊で確かめて欲しい。

 

タイトルに隠された秘密

 この作品のタイトル「いつか、虹の向こうへ」。この言葉が意味するのは、尾木の家に住む居候の一人、石渡久典が関係していた。翻訳家として活動している彼が自分で作った絵本「虹売り」である。

 土に埋め、最初に雨が降った日になるとそこに本物の虹が出るという「虹の種」を売っている「虹売り」。だがその種の材料は、人の悲しみだった。悲しみが大きいほど虹も大きくなる。

 尾木は物語のある場面でこのように考えるシーンがある。

 

 もしもいつか、自分にも虹が立ち上ったら。自分にその虹を渡る資格があるなら。そしてその向こうで誰かが待っていてくれるなら。そのときはきっと思い残すことはないだろう。私も、虹を昇って純平に会いに行こう。

 

 純平というのは尾木の亡くなった息子だ。かつて妻と共に過ごしていたあの日々が彼には忘れられないのだろう。

そして彼は、物語の最後に空に向かってこうつぶやく。

 

 「いつかきっと行くからな」

 

 残念ながらそこに虹は出ていなかったが、尾木の純平への強い思いが最後のシーンに満ちているように思えた。

 

ハードボイルドなミステリーの世界へ

 殺人事件に隠された事実、尾木と共に暮らす三人の同居人たちが抱える過去、そして尾木自身の過去が混ざり合い、物語は進んでいく。そして尾木が、どこでどのようにしてこの三人の同居人たちと出会い、居候することになったのか、そこもこの物語のカギを握ることとなるだろう。

 そして最後に待ち受けるまさかの真実、それを是非とも目に焼き付けて欲しい。

 

www.kadokawa.co.jp

天才卓球少女は日本の宝

 

 

不倫は文化なのか?

 ここ何年か、というかずっと前からかもしれないが年に数回は「不倫」が話題になる。

 今回、卓球選手福原愛さんの不倫疑惑が報じられた。あの幼くて可愛らしかった愛ちゃんの不倫疑惑報道には驚いたが、いろんな記事を見る限り、また電通スポーツパートナーズの公式HPに掲載された愛ちゃん本人の直筆メッセージからすると、どうやら無事、疑惑で終わったようだ。安心した。

 

www.dentsu-sp.co.jp

 

 というか、いつの間にかあの愛ちゃんが会社を設立して代表取締役になっていたことに私は驚いた。(2021年2月に株式会社omusubiを設立)

 

福原愛の結婚、そしてとんねるず

 2016年9月にリオ五輪台湾代表の江宏傑(ジャン・ホンジェ)選手と結婚した福原選手。あの時の結婚報道には日本中が祝福したのを覚えている。私の福原選手の印象といえば、オリンピックは勿論だが、とんねるずのスポーツ王テレビ朝日系)だ。福原選手をはじめとする名だたる卓球プレーヤーたちがとんねるずの二人と真剣(?)勝負をする。卓球対決の他にも、ゴルフやリアル野球盤など名物コーナーが多数存在する。

 特に福原選手が出演した卓球対決では、とんねるずチームに有利すぎるハンデを設けるのがこのコーナーのお決まりだ。プロ卓球選手はラケットではなくフライパンを持たされたり、とんねるず側の卓球台だけ極端に狭くしたりして・・・これがまたとても面白く、バラエティ番組ではなかなか見られないようなプロスポーツ選手の真剣な表情を見られるのがこの番組の魅力だった。

 

「愛ちゃんらしい」引退会見

 福原愛選手は2018年10月に現役を引退した。

 あの引退会見も今や名会見といっても過言ではないだろう。3歳で卓球に出会い、4歳であの「天才卓球少女」となる。およそ25年間の卓球人生に終止符を打ったあの会見の中身は、まさに「愛ちゃんらしさ」がにじみ出ていたのを私もよく覚えている。

 会見の最後に報道陣の方々へ向けて自ら「写真を撮りませんか?」と声をかけた。福原選手をセンターに囲み、笑顔の引退会見となった。

 

grapee.jp

 

 母になる

 あの引退会見からおよそ2年半、愛ちゃんは2児のママになっていた。台湾人の卓球プレーヤーと国際結婚。2017年に女児、2019年男児を出産。あの泣き虫だった天才少女がここまで華やかな人生を歩んでいて本当にほほえましい。そして今や日本の卓球界の宝だ。現役は引退しているが、福原選手の功績はこれから先の未来にも語り継がれるに違いない。

 

芸能人と週刊誌

 2月28日、福原選手のTwitterにはこのようなつぶやきがあった。

 

 「この数日間ずっと週刊誌の方につけられて気が滅入りそう、、直接聞きにきてくれたらいいのに、、」

 

 芸能人の周りではよくあるような光景なのだろう。だが、有名人だからと言って、はたまたゴシップ記事を書くためだからと言って探偵のようにつけたりするのは流石にかわいそうに感じる。福原選手の言うとおりだ。直接聞きにきたらよいと私は素直に思う。

 それに福原選手本人がそう呟いているということは恐らく報道の内容はシロなのだろう。そうでなければあんなに堂々とつぶやけないと私は思う。(あくまで私自身の考えだ。)記者の仕事も大変なのはわかるが、そこら辺のモラルも考えながらやらないと、その人の周囲の人たちにも迷惑が掛かってしまう。だが、ちゃんと電通の公式HPを通じて福原選手本人の言葉が聞けたので、この問題は収束としておいてほしいものだ。

 

 まあ長々と綴ったが、結局何が言いたいかというと・・・

 

 愛ちゃんはそんなことをするような人ではない!!

 

 以上! 終わり!

これ余談なんですけど・・・

 これ余談なんですけど・・・

 

 これはあるバラエティ番組のタイトルなのだが、皆さんはご存じだろうか。

 

 

 

深夜にひっそりと・・・

 関西の朝日放送制作のトークバラエティだ。MCは人気お笑いコンビのかまいたち。そして女性アシスタントとして坂道グループのメンバーが週替わりで登場する。毎週トークゲストとしてお笑い芸人が一組登場し、かまいたちと共に一つの話題から余談を広げていく。深夜にひっそりとやっている30分番組だが私はほぼ毎週観させていただいている。

 2021年1月12日放送開始でまだ日は浅いが、これまでにニューヨーク、天竺鼠東京ホテイソンとろサーモンアルコ&ピースといった実力派芸人たちがゲストとして出演してきた。

 少人数の非常にシンプルなトーク番組だが、これがまたとても面白い。

 

www.asahi.co.jp

 

芸人×芸人による余談合戦

 まず、トークメンバーが女性アシスタントを除き、全員お笑い芸人だということだ。芸人同士のトークということもあり、単純にしゃべりが面白い。そしてこの番組はシンプルなトーク番組だが、芸人さんだからこそ生まれる魅力もある。コースターに書かれてある話題から余談を広げ、トークとして成立させる。これはとても難しいことだ。一つの話題からいくつもの話に枝分かれさせていくことは芸人さんの持つ卓越したトークがあるからこそできることだ。勿論素人の私にはそんなテクニックはない。本当に観ていて「プロの技術」というものを感じる。

 

プライベート感満載のゆるさ

 そして、深夜ならではのこじんまりとしたゆるさも、私が思うこの番組の良さだと考えられる。MCのかまいたちとゲスト芸人一組という構成での余談トーク、まるで芸人さんの楽屋の様子を覗いているかのような雰囲気が非常に安心感がある。

 面白いおじさんたちの雑談を覗き見しているみたいで、何も考えず気楽に観ていられる。

 基本フリートークなので、話している中で生まれる芸人さんたちの自然な笑顔も見ることができ、笑いあり、温かみありといった感じで私は楽しませてもらっている。

 

突然ですが、かまいたちに関する余談

 かまいたちは本当に出世したなぁとつくづく感じる。私は関西の人間なので昔から大阪で活動しているかまいたちをよく見ていた。しかし、当時の私は彼らに対してそんなに強い印象は受けていなかったような気がする。

 関西はお笑いの聖地だ。全国規模とならずとも関西だけで見てもそうそうたるお笑い芸人たちが存在する。当時の私から見たかまいたちは、その数多い関西芸人たちの中の一組という印象でしかなかった。それが一気に変わったのが2017年のキングオブコント、そして2019年のM-1グランプリだ。コントでも漫才でも実績を残しているお笑いコンビはなかなか珍しいのではないだろうか。無人島で体を張っていたあの2人がここまで売れるとは、正直全く想像していなかった。

 現在はMCの仕事も増え、乗りに乗っているかまいたちの二人。これから先も長く生き残ってほしいものだ。

 

 ・・・といった感じで、かまいたちに関する余談を長々とさせてもらったが、この「これ余談なんですけど・・・」という番組は私の中では今一番おすすめしたいバラエティ番組だ。

 

寝苦しい夜の猫

寝苦しい夜の猫

  • 作者:山内 健司
  • 発売日: 2020/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

たまにはローカルも悪くない。

 やはり大阪の番組は面白い。全国放送の華々しい番組も豪華で面白いが、地方(特に関西)独特のこじんまりとしたアットホームな空間から届ける番組も私はとても好きだ。私としては、このままあまり形態を変えずに番組を続けていってくれることを願いたい。

 また、この番組は民放公式テレビポータルTVerGYAO!、そして大阪チャンネルでも配信されている。プロの芸人さんたちによるほのぼのとした余談を聴きたい方は是非観ていただきたい。

 

 ※ちなみに次回(3月9日)のゲストはキングオブコント2015王者コロコロチキチキペッパーズの二人だ。

月と缶コーヒーと鶏天弁当 ~「働く」ということ~

 

いつもと少し違う一日

 今日は久々に長めの残業をした。

 

 ちょっとしたトラブルによるものだったが、残業代を稼げたと思えばまあまあ充実した一日だったと思っても良いだろう。

 

 他部署の上司が缶コーヒーを買ってきてくれた。ガッツリ働いた後のコーヒーは思いの外美味しく、あっという間に飲み干してしまった。

 

 恐らく単純に喉が渇いていたのだろう。

 

私の思う「働き方」

 働き方改革とよく言われるが、お金を稼いでいる以上、必要な残業はしっかりとするべきだと思う。休むことも勿論必要だ。だが、人間らしい生活を送っている以上、力の限り働いて、お金を稼ぐ喜びだって感じてみたいものだ。

 「働く」ことの意味って何だろうか。

 

 「お金を稼ぐこと」と答える人もいれば、「人の役に立つこと」・・・他にも色々な答えがあると思う。「働く」ことの意味無限大だ。

 100人に聞いたら様々な答えが出てくるだろう。

 

働く「形態」

 雇用形態も様々だ。

 正社員、契約社員派遣社員…私の職場にも色んな雇用形態の人がいる。

 でも、仕事量は正直さほど差はない。(私の職場の場合だが)契約社員として働いている先輩がいるが、はっきり言って正社員の私よりも働いている。しかし、賞与は出ない。また時給制のため、我々のように固定給とはなっていない。

 そうした差がある為、正直少し気の毒だ。

 このように正社員のありがたみというものを時々感じることがある。

 

吃音と就職活動

 私は吃音症という言語障害を抱えている。その為就職活動もかなり苦労した。いろんな企業を受ける中で苦労してとった内定も契約社員ばかりだった。しかし私は非正規がどうしても嫌だった。ちゃんと四年制大学を卒業している以上、正社員として社会人デビューしたかった。そして、就活を続けていく中で今の会社に出会った。その会社は、私の「中身」を見てくれた。

 それまで受けた会社では、私の吃音の部分ばかりを見て、あまり能力的な部分を見てくれなかった。当時の私はそれが本当に悔しかった。

 今思えば当然だ。会社は慈善事業ではない。能力こそが全てだ。業務の中でいかに結果を出せるか、それが重視される。

 就活生だった私は甘かった。自分の理想ばかりを見て、全然客観視できていなかった。

 

客観視するということ

 社会人になってもうすぐ2年。自分の能力、価値観が少しずつ見えてきた気がする。自分を客観視することがいかに大事かが分かる2年だった。今の自分の能力を見定め、そして先々の目標を決める。そして、それに向かって邁進する。人生はその繰り返しだ。

 人はそうやって成長していくのかな。

 

来年こそは…

 さて、もうすぐ3年目だ。

 今年は何をしよう。資格取得、新たな分野の勉強、読書…そして何と言っても、

 

 旅行がしたい。

 

 そして、仲間と飲みに行きたい。

 

 今年こそ叶えよう。

 

 いつでもスタートダッシュを切れるように、しっかり準備をしなくては。

 

 コンビニで買った鶏天弁当で活力をつけて、明日に備えてもう寝よう。

 

 

f:id:creativefreepp:20210302231246j:image

 

 を撮ってみたがあまり綺麗に写らなかった…。