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キミトミタイセカイ ~感想~

関ジャニ∞が贈るラブバラード

 関ジャニ∞の新曲「キミトミタイセカイ」を聴いた。私は以前から彼らの曲が好きでよく聞いている。彼らの音楽はジャニーズとは思えないほどに幅広く、またメッセージ性の強い曲が多いという印象だ。

 しかし、今回の曲ではいつもの彼らとはまた違った顔を見ることができた。2021年2月7日に放送された「関ジャム完全燃SHOW(テレビ朝日系)」でも紹介されていたが、今回の曲は今までの楽曲と比べて音域が高くなっている。その為、5人にとっても新しい挑戦の一曲となった。

 

 

キミトミタイセカイへ辿り着くまで

 今作ではボイストレーナーの安倉さやか、今作の作詞作曲を務めたKENJI03がボーカルディレクターとして、5人のレコーディングをサポートした。

 

 今までは中低音パートを主に担当していた大倉忠義。今作では高音のサビを一人で担当することとなり、本人にとっても大きな挑戦だった。昨年3月から始動したプロジェクト。メンバーの中心となり人一倍この楽曲と向き合っていた。自分のプリプロを終えた後も全員のプリプロに立ち会い、見届けた。

 彼はこの曲を「前の5人じゃ歌えない」と述べていた。そんな曲が2021年2月10日、ファンの元へ届けられた。それは彼らがこの1年間、コロナ禍の中で「目の前の向こう」にいるファンのことを思いながら楽曲制作に邁進したことによるものであるだろう。

 

 関ジャニ∞の中でもメインボーカルを担うことの多い安田章大プリプロでは彼の特徴的な明るい歌声を指摘されていた。しかし彼は「前向き」だった。本番ではしっかりと完成体を創り上げてきた。関ジャニ∞の楽曲「Re:LIVE」や「ここに」そして「友よ」など、彼は楽曲の先陣を切っていくことが多く、私自身、彼の力強い第一声は好きだ。その分彼の音楽に対する「オモイ」は強く、これからも彼の歌の引き出しは開かれていくだろう。

 

 歌のリズム、そして声のニュアンスを課題として与えられた丸山隆平。彼の明るい雰囲気、そしてお笑い芸人顔負けのギャグはジャニーズとは思えないほどだ。しかし、彼がレコーディングブースに立つと別人のような顔になる。大倉の歌う声色に合わせた声のニュアンスを徹底的に追求し、20テイク以上重ね、最高のものを創り上げた。

 バンドでベースを構える時もそうだが、彼は「ギャップの宝庫」なのではと思う時がある。普段はあんなにふざけていて、どうしてステージに立つとあそこまで変身できるのか、それは女子も撃ち抜かれるワケだ…。

 本当に彼は「無責任ヒーロー」だ。

 

 5人の中では唯一ボイストレーニングを受けていなかった村上信五。彼はブースに立って歌うと、「もう1人の村上信五」が生まれる。「歌手村上信五」だ。しかし安倉先生はそこを彼に指摘した。「もっと話し声のように歌う」確かに村上の声はバラエティ番組での軽快なトークが印象的だ。それは正直、私も以前から気にはなっていた。しかし彼は安倉先生に身を委ねた。するとすぐに「いつもの村上信五」は戻ってきた。私もこの変化には驚いた。我々が聴きたかった村上信五はこれだ。そこは一瞬で「歓喜の舞台」へと変わった。

 

 「自分のことを知るのが怖い」

 そう言ってボイストレーニングに拒否反応を起こしていたのは最年長の横山裕だ。しかし、安田の誘いで昨年3月から安倉先生の下でボイストレーニングを開始。KinGnuの代表曲「白日」を課題曲に、ファルセットを徹底的に鍛えた。その結果、今作内での、地声とファルセットを行き来する困難なパートを見事にやり遂げて見せた。

 彼は「先生を信じる」と言っていた。自己に決して満足せず、かつ「365日家族」として苦楽を共にしてきたメンバーへのリスペクトも忘れない、そんな横山裕人間性に私は心を動かされた。

 

 プロによる指導で5人が急速に成長していく。それは、関ジャニ∞が「今までの関ジャニ∞」に新たな調味料が加えられ、大きく進化を遂げる瞬間であった。5人体制の新しい関ジャニ∞誕生の「NOROSHI」が上がる

 

Road to Re:LIVE

 メジャーデビューから17年、今なお進化を続ける関ジャニ∞はまさに「最高で最強」な5人であるだろう。