A•SO•BI日和

日々の日常で感じたこと、趣味、経験について思いのままに綴っていく、自由なブログです。

アンジャッシュを応援したい

 

突然の自粛発表

 今から約8ヶ月ほど前、ある人気お笑い芸人が突然の活動自粛を発表した。

 

 そう。アンジャッシュ渡部建さんだ。

 

 コント師としての実力は勿論のこと、「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)「王様のブランチ」(TBS系)「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)などの人気番組でMCとしても大活躍していた男だ。

 

相方、児嶋一哉という男

 また相方の児嶋一哉さんもここ何年かは「半沢直樹」(TBS系)「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)など役者として活躍する一方、昨年開設したYouTubeチャンネル「児嶋だよ!」は2021年2月24日現在、登録者数は87.2万人を記録している超売れっ子だ。

 

www.youtube.com

 

 そんな渡部が、あまりにも醜い不倫を犯してしまい、正直私自身もがっかりだった。多くのレギュラー番組を持ち、食通でしゃべりも上手い。これだけの能力を持った人間がテレビから消えてしまうのは本当に残念でならなかった。

 しかし私が気になったのは、相方の児嶋だ。唯一無二の相方をこのような形で失ってしまった児嶋はこれからどうなっていくのか、そしてその相方に対してどのような思いを持っているのか。少し心配だった。

 だが、そんな心配は無用だった。彼は前向きだった。今まで以上に個人の活動を精力的に行い、コンビの冠番組も継続させた。そして事あるごとに相方「渡部」の名前を出し、世間に忘れられないよう孤軍奮闘していた。

 また、自身が出演した21日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)では、大先輩松本人志の前で、「解散する気は一切ない」と言い切った。これがコンビ愛というものか。流石、四半世紀以上共に過ごしてきた仲である。

 

「失敗」で終わった決死の記者会見

 そして肝心の渡部だが昨年末、ついに動き出した。12月3日に意を決して記者会見に挑んだ。しかしそれは見るに堪えないボロボロな会見だった。私も見ていて、「これは失敗だな」という印象を受けた。

 終始あたふたし、至近距離の記者たちから打たれるだけ打たれ、心身ともに大きなダメージを受けたに違いない。彼の中にある焦りというものが全面に出てしまったものと思われる。彼にとっては忘れられない一日になってしまったことだろう。

 

感謝の再出発、そして未来のアンジャッシュ

 そして今日、そんな彼に新たな進展が見えた。これは今日掲載されたニュース記事だ。

 

news.yahoo.co.jp

 

 あれから2ヶ月以上が経ち、まさかあの豊洲に姿を現すとは正直驚いた。彼はそこでアルバイトをしていた。ネットのニュース記事を丸々鵜呑みにするわけではないが、このアルバイト先の社長X氏が言うことは何となくだが偽りがないように思える。

 私は昨年の記者会見ははっきり言って失敗だとは思ったが、少なくとも彼が猛省して、これからの人生に真剣に向き合っていきたいのだという「気持ちがある」ということは何となくわかった。ただ、それをおかしな質問をする記者に邪魔されて上手く伝えられなかったのだろうと思う。そこから考えると、恐らく渡部は今、豊洲で本気で自分と向き合っているのだろう。

 テレビでは達者なしゃべりで作品の告知をしたり、美食家として全国のおいしいお店を紹介したり、とても器用な一面を我々に見せていた。しかし、そんなお笑い界のスターが本当は見せたくないような「泥臭さ」を見せる。そこに彼なりの人生の再スタートというものを私は感じた。だが一部の声で、この行動を「禊」だという声がある。

 

・・・罪や穢れを落とし自らを清らかにすることを目的とした、神道における水浴行為。(Wikipediaより)

 

 とある。そうなると普段豊洲で働いている方たちはみな罪を犯しているのか。穢れているのか。そんなわけはない。皆生活のために必死に働いている。そのような表現に私はとても違和感を感じた。私は、渡部は「禊」ではなく「再出発」をしたのではないかと思う。自分の今までお世話になった「食」への感謝、そして自分の生活を支えてくれた「社会」への感謝を込めて豊洲という新たな場所で「再出発」したのではないかと考えられる。

 

 私はアンジャッシュを心から応援する。

 

 近い将来、すれ違ってしまった2人が再び揃って、今度はコントの中ですれ違ってくれることを私は待ち続けたい。