A•SO•BI日和

日々の日常で感じたこと、趣味、経験について思いのままに綴っていく、自由なブログです。

きょうは「推し」で会社休みます??

会社規定に新たな文化が・・・

 昨日、職場の先輩と世間話をしている中でこんなワードが出てきた。

 

 「推し休暇」

 

 皆さんはご存じだろうか。

 

 ちなみに私は初めて聞いた。

 

 それは「ひろろ」という企業の代表、鶴見至善氏が考案した勤務規定だ。アイドルや声優のファンが、自分が特に応援しているメンバーを指す言葉として「推し」という単語が最近よく使われている。その所謂「推しメン」に関するユニークな勤務規定を新設したとしてSNSで注目を集めているという。

 

news.yahoo.co.jp

 

推し休暇とは?

 そんな「推し休暇」とは一体どういった制度なのか。

 具体的な中身としては、

  • 推し本人が結婚する場合、10日間の有給休暇が取得可能
  • 推しが卒業する場合、一押しの場合10日間、二推しの場合以降の場合3日間の有給休暇が取得可能
  • 推しのライブ、イベントがある場合、1週間前までの申請で早退、必要日数の休暇が取得可能

 などといった規定が紹介されていた。

 何だかものすごい時代になったものだ…。まだ社会に出て日が浅い私だが、子供の頃想像していた社会とはすっかり変わってしまった。これを今の団塊世代の人たちが聞いたらどう思うのか、個人的には気になる。恐らく、ポカンとすることだろう…。

 

SNSの反応は・・・

 SNSの声を聞いていると、意外にも賛同の声が多い。ホワイト企業」「ウチも導入してほしい」という声が多く見受けられるのだ。

 慶弔休暇の概念が大きく変わった。身内でもなければ友人でもない、「全くの赤の他人」の結婚、卒業により有給をもらえるというのは、よくよく考えてみれば確かに信じられない。

 「赤の他人」の事情で仕事を休むことができるのといえば、天皇誕生日くらいではなかろうか。

 

「推し」が与える影響

 そもそも「推し」は必要なものなのか。正直、必要ではない。別に推しがいなくても死にはしない。

 ちなみに私は特に自分の「推し」というものについて考えたことは無い。ライブやイベントに参加したり、グッズをかき集めたりするほどの熱狂的なファンになったことは無い。勿論好きな芸能人はいるが、あくまでもテレビを観て「綺麗だな~」「カッコイイな~」と思う程度だ。

 強いて言うならば、過去にもこのブログで紹介したことのある「嵐」関ジャニ∞だろうか。

 なので私は、「推し」を持っている人たちの気持ちは正直分からない。だが、自分の大好きな人が人生の節目を迎える時、やはり応援してきた身としては感慨深いものがあるのだろう。それが心から祝福したいという気持ちなのか、寂しくて辛いという気持ちなのかは人それぞれだが。一人のファンとして様々な思いが交錯することには間違いない。

 

芸能人の人生=他人の人生だ

 私は以前、嵐の二宮和也のおめでたに関する記事を書いた。その時私は彼のことを心から祝福した。私にとってニノは身内でもなければ友人でもない。ただのファンの一人だ。全く面識のない人物に対してなぜこのような気持ちが湧くのか、少し自分なりに考えてみた。

 

creativefreepp.hatenablog.com

 

 ただ単にテレビの前で応援していた人だからだと言ってしまえばそれまでだが、芸能界には「好感度」というものが存在する。結婚報道一つにしても、全ての芸能人が祝福されるとは限らない。例えば、一昨年の南海キャンディーズ山里亮太と女優の蒼井優夫妻の結婚だ。まるで美女と野獣のようなカップルだったが、これには国民が祝福した。これには二人の好感度も勿論のこと、キューピット的な役目を果たした山里の相方、しずちゃんの力もあるだろう。

 一方で、2011年に結婚した加藤茶綾菜夫妻。現在は良き年の差夫婦として人気だが、結婚当初は数々のバッシングを受けていた。45歳という信じられない年の差から「遺産狙い」と言われたりなど、本人たちもさぞかし辛かったことだろう。

 このように「推し」とは少し違う例え方になったが、芸能人の人生の節目というのは「良い評価」もあれば「悪い評価」も少なからず出てくるのだ。だが世間の評価が良かろうが悪かろうが、結局は「赤の他人」の出来事に過ぎないのだ。

 

私の考える「有給休暇」とは

 結局何が言いたいかというと、芸能人の結婚や卒業一つで自分の大事な有給を使うのはどうなのだろうか、というのが私の率直な本音だ。勿論、アイドルや声優を全力で応援すること(ヲタ活)自体を否定しているわけではない。しかし面識のない赤の他人ではなく、もっと身近な家族友人、はたまた自分の為に有給というものは使うべきではないかなと思う。

 今回、この会社規定を提案した鶴見氏の考え方が真っ向から間違っているとまでは思わない。これはこれで非常にサービスの利いた、社員にとって寛容な制度だ。だがその反面、あまりその制度に依存しすぎる社員が増えてしまうと、企業としても人としても信頼を失ってしまわないか、少し心配である。

 

 だが、日本にはこのようないろんな会社が存在し、「推し休暇」のようなユニークなルールが掲げられているのを見ると、個人的には面白いなとは思う。(傍から見る分にはだが…)

 

 10年後、20年後…、日本の企業にはまた新たにユニークな会社文化が出来上がっているかもしれない。

 

 ちなみに本記事タイトルはコチラのドラマと掛けてみた。↓(ちょっと無理があったか…)

 

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