万年筆で新たな発見を
たまにはちょっと渋めの贈り物を
皆さんは万年筆を使ったことがあるだろうか。
因みに私は残念ながら無い。
私はこの度、知人の誕生日ということで誕生日プレゼントを買いに行った。そこでたまたま見つけたのが万年筆だった。
万年筆の歴史
万年筆はその名の如く、一生使用することができるモノとして長年愛され続けている。万年筆を最初に特許として取ったのはイギリスである。1809年に、フレデリック・バーソロミュー・フォルシュが取得した。
そして万年筆が日本に入ってきたのは1884年で明治時代まで遡る。横浜のバンダイン商会というところが輸入し、東京・日本橋の丸善などで販売された。この「万年筆」という名を付けたのは、1884年に初めて国産万年筆を模索した大野徳三郎と言われている。(当時の名は「萬年筆」)
日本の万年筆製造は第二次世界大戦後に盛んになり、1940年にはピークを迎えている。
私が購入した万年筆
今回私が購入した万年筆メーカーは、「ウォーターマン」という、フランス・パリのスタイルを体現したメーカーのメトロポリタンエッシェンシャルという商品だ。
ウォーターマン公式HPはコチラ↓
このウォーターマンという万年筆メーカーは、世界で初めて毛細管現象を利用したペン先を開発し、それを万年筆に取り入れたメーカーだったそうだ。あの万年筆独特の菱形のようなペン先は、このメーカーによるものだったのだ。
因みに毛細管現象というのは、細い管状物体(毛細管)の内側の液体が管の中を上昇する物理現象である。
初万年筆 -First Impression-
私自身、全く万年筆の知識が無かったのでほとんど店員さんに頼ったのだが、素人の私が見ても鮮やかで美しいデザイン性、滑らかな書き心地があり、すぐさまこの商品に決めた。とはいえ本音を言えば、期間限定で貰えるペンケースが欲しかったのだ。だがデザイン性や書き心地に関しては嘘では無い。本当に良いと思ったから買ったのだ。
出費はかなり痛かったが…、きっと喜んでくれると信じるとしよう。
令和に万年筆ブーム到来
そもそもなぜ、誕生日プレゼントに万年筆を選んだのか。自分で言うのも何だが、非常に渋いチョイスである。
ここ数年、「万年筆ブーム」が起きているのだという。一見、万年筆といえば重厚で敷居の高いイメージがあっただろう。しかし現在では、よりカジュアルでオシャレな万年筆が市場に流通していることから、いい意味で比較的ハードルが下がってきているのだ。そう考えると今回私の購入した万年筆は、ちょっと重厚感がありすぎたかもしれない…。まあでも、年に一回の誕生日だ。少しくらい気合を入れた一品をプレゼントするのも悪くないだろう。(…と、勝手に自分で正当化してみたが)
後で色々調べてみると、本当に1000円くらいのものから、国内メーカーのものであれば300円台のものもあった。
…驚いた。
まあ良い。せっかく買ったのだから自信を持って渡す。それだけだ。
また、万年筆特有のインクがブームの理由の一つだという。私も含め、現代人にとってインクをつけて文字を書くという書き方は非常に新鮮で、非現実的な体験ができることから万年筆の人気が高まったのだろう。
また、今の万年筆にはインク一つにしても色々なカラーバリエーションがあり、今までは面倒だと言われていたインク交換が、現在では逆に楽しみの一つとして受け入れられているようだ。
万年筆ブームの理由について銀座の伊藤屋が述べた記事がある。それがコチラだ↓
「書く」という新しい発見
私は今回、試し書きで初めて万年筆というものに触れた。ボールペンやシャープペンシルとは違った独特な書き心地がとても新鮮だった。
こうやって、今まで触れた事のなかった世界に一歩踏み入れてみることも悪く無いのかもしれない。その中に新しい発見や出会いがあれば、自分のこれから先の人生も少しは魅力的なものになるのではないだろうか。
そして私は今日、「書く」ことの楽しさに改めて気づくことが出来た。
皆さんも是非、「万年筆」で新しい発見をしてみてはいかがだろうか。
参考:Wikipedia